日記

毎日の喜怒哀楽と将来、恋愛。面と向かって言えないこと。

11月

苦しいこと、悔しいこと、辛いこと。

嫌なことがあっても、涙がスっとは出てこなくなったなあ、思う。

一回咀嚼して、噛み締める。

その時涙も一緒に押し込められる。

 

本当は大きい声で泣き喚いて、気持ちの全てをぶちまけて、怒り狂って抱きつきたい。

 

何を考えているのかを、常に考えている。

どういうつもりなのか、私を何だと思ってるのか、それで君がどうしたいのか、嫌いなのか好きなのか、遊びなのか何なのか。

 

私は誰かに、簡単に転がされるような馬鹿でいたくないと思っているよ。それがたとえあなたでも。

それから私は、私のことを大切にしたいとも思っている。

そしてできれば、誰にも頼らなくてもいい、強くて、カッコよくて、独りぼっちの人間になりたいと思っている。

 

私は私の涙を支えてくれる人とだけ一緒になりたい。

思い出

刺激的な毎日だと楽しい。

ジェットコースターが好きだ。

死ぬかもしれないようなドキドキを感じる時にこそ、「あー私生きてるなあー」って実感する。

 


中でも失恋した時の苦しさと、笑いながら死にたいと思える自分のアホさに遭遇する瞬間が、一番苦しくて一番楽しい。

 


つらくなかった思い出なんてない。

楽しかった記憶も、思い返せばみんな私を苦しくさせる。

 


人の心はお金では買えないし、どんな技術を駆使しても奪えない。

もしもあの時こうしていたらどうなっていただろうか、出会うのがもう少し早ければ良かったのだろうか、欲を出さずにあのままの関係で満足していれば今も彼は隣にいただろうか。

 


破れた恋への後悔や妄想は止まない。

 


たった一度の人生で、「あの人を超える人はいない」と思える人に出会えたら、それがどんな結末でも素晴らしいことだと思う。

 


もう何年も経っても、彼のことを思うと涙が止まらなくなる。

他の人との恋愛は、彼を諦めたからできるのではなくて、忘れるために必死で目を背けた結果なんだと思う。

 


彼のことを考えれば、きっと私は何百日でも引きこもって朝も夕もなく泣いているだろうし、詩を書けば壁紙は天井まで埋まるだろうし、もう一度会えるのなら、もう一度彼と出会う前からやり直せるのなら、私は命なんて簡単に投げ出せるだろう。

 


だけどどこかで分かっている。彼と私はもう会うことはないだろうということ。

それではあまりに悲しすぎるから、命を保っていられなくなってしまうから、私は彼と離れても生きていかなくてはいけないから、もう考えることをやめたい。

 


一体いつまで私の中にいるつもりだろう。

とっくの昔に忘れたはずなのに、日常のふとした瞬間に現れて私を悲しくさせる。

もう、お願いだから消えてほしい。跡形もなくいなくなってほしい。

 


たぶん私は、彼といる時の私が好きだった。何をしても何をされても、幸せと思えたから。

彼といて私は、私自身の知らない面をたくさん知った。

苦しくて仕方なかった。

彼の声が好きだった。少し猫背でご飯を食べるところが好きだった。優しさと意地悪さが混在した私への態度も、物事を深刻に捉えてすぐに落ち込むところも、少しのダサさと丁寧さとその匂いも好きだった。

 


彼は私を頼りにしていなかった。悩み事をいつも違う女の子にした。嫉妬したけど、したところでどうしようもなかった。私はきっと彼にとっては違うんだなって思うしかなかった。

 


初めてふたりで寝た日、彼は彼のお母さんの話をした。寂しいと言った。私は彼の母親になってあげたくて、彼を見つめながら抱かれたけれど、彼は私なんか見ていなかった。

 


彼は私のことなんて、きっとなんとも思っていない。

それでも私は彼が大好きで、忘れられなくて、そんな私に彼はいつも上辺だけの優しさで応えてくれる。

 


優しい声で「おいで」と言う。子どもみたいに「寂しい」と言って私を抱きしめる。彼の匂いが大好きだった。私のことなんかこれっぽっちも考えていないようなキスを数回してくれた。

ずっとずっと命を懸けれるほどに愛した彼と、一度寝て分かったことは、彼が私をまったく愛していないということだった。

どんな言葉で否定され傷付けられるよりも、肌を交わすことによってそれが分かってしまったことが、何よりも悲しかった。

 


彼との思い出はすべて幸せだった。彼が私を愛していなくても、愛する彼と一緒にいるだけで幸せだった。

何年経っても思い出して泣くほど、私は彼のぜんぶが愛おしくて、私だけのものにしたくて、できることなら彼のたった一人になりたかった。彼の視界に映りたかった。彼のことでもう泣かなくていいように、いつもそばにいてほしかった。他の何もかもなくなっても、彼だけは生きていてほしいと思った。

 


彼は今でもたまに私の夢に出てきて私を苦しくさせてどこかに消える。

退屈な月曜日

私の思いなんて誰にも伝わらないなあ、とふと思うことがある。

ある?

ある。私はある。

 

自分本位で生きてればきっと、因果応報、他人にとっての私の価値も、どんどん蔑ろにされていくんだろうね。

 

こんなことを書いているけど別に、悲観的な気持ちになっているわけじゃない。

ただちょっと上手くいかないことがあって、八つ当たりみたいな気持ち。

 

誰かに依存していることは、きっととっても心地いいことだよね。

誰かにとってのたった一人になりたいという気持ちは、永遠に消えることがないような気がする。

 

どうして彼には私以外にも女がいるんだろう。

どうして私は二番目なんだろう。

彼にとっての優先順位がどうであれ、「彼女」という肩書きが欲しい。

どうして私はいつもこうなんだろう。

 

人との距離が下手くそなんだろうな。

 

私の心臓の核を溶かして誰かに飲ませたら、少しは私の気持ちが伝わるのだろうか。

溶けて、溶けて、溶けて、誰かと一体になりたいと思う心が、どうしてずっとこびり付いて離れないんだろう。

海辺

恋愛のはじめ、お互いを少しずつ知っていく段階において、相手に尊敬できる部分を見つけると急激に「好き」へ気持ちが傾く。

 

私が持っていないもの、私が自分自身のコンプレックスに感じているところ、

たとえば短気ですぐイライラしてしまうところ、ネガティブ思考で不安な気持ちを抑えられなくなるところ、

そういうところをカバーしてくれる、あるいは正反対の性格の人に惹かれる。

 

すごいなあ、えらいなあ、見習いたいなあ、と思う。

そしてそういう人と一緒にいると、私も彼に見合う人になろうと努力できるから、嬉しい。

 

 

恋愛が始まりそうなとき、探り合って知り合って、そういういちばん楽しい時、最近の私は素直に浮かれていられない。

「今が楽しければいいじゃん?」という恋愛に、なんの迷いもなくのめり込める年齢でもなくなってきたから、楽しければ楽しいほど現実的になってしまう自分がいる。

 

もういつかの純粋で何も知らなかった私じゃない。

たくさん傷ついたし、その度に苦しかった。

今ならもっと上手くやれるのにって後悔することもたくさんある。

 

私はもうたぶんそんなに、全力で人を好きになれないと思う。

傷つくのは怖いし、もう悲しくなりたくないなと思うから。

 

とか言って数ヶ月後またバカみたいに誰かを好きになっているかも。

 

なんにしろ今は、慎重に慎重に、自分を一番大切に想っていたい。

自分のことを想ってくれない人を好きになるのは、とっても辛いことだから。

 

 

ライブハウス

もう5年くらい毎年行っている弾き語りライブに、今年も行ってきた。

会場に向かう間、私は少し不安だった。

毎年死にたくて消えたかった私を、慰めて鼓舞してくれた歌声。

でも今の私は正直、嫌なことも悩み事も恋愛での浮き沈みも皆無で、幸福な毎日を過ごしている。お金も時間もないけれど、バイトは楽しいし毎日徹夜で将来に向かうこともすごく楽しい。

苦しくない私でも、好きな人もいない私でも、今までのように感動したりできるんだろうか、そう思っていた。

 

 

ライブが始まって一曲目で、泣いた。

 

そこからずっと半泣きのままグラグラ頭を揺らしながら顔をしかめ続けた。

これまでのいろんなことが思い出されて、辛かった過去の私を、慰めてあげたくなった。

 

19歳の時、バイト先の副店長だったドラマーの石井さんが言ってたことを思い出した。

「ライブハウスに行ったら周りのことなんか一切忘れて自分を解放してみなよ」

 

同時期に働いていた当時26歳のバンドマン、加藤さんが喫煙所でクラブクアトロでライブができることのすごさを語ってくれたことを思い出した。

 

恵比寿リキッドルームでのライブで出会ったお兄さんがお酒を奢ってくれて、ライブ終わりに色んな面白い話をしたこと、

 

中野サンプラザの最前列でボロボロ泣きながらステージを見つめた帰り道、喫煙所でライターを貸してくれた人とのアイコンタクト、

 

同じバンドが好きだった彼とはじめて一緒に行った新宿の餃子屋さん、その時着ていったワンピース、一杯目のレモンサワーですぐに酔っ払った彼、

 

同じバンドが好きというだけで飲み友達になった人と地元の居酒屋で哲学の話をして口論になったこと。

 

すっかり忘れていたいろんなことやいろんな人が、いっぺんにブワッと記憶の中に戻ってきて、喜怒哀楽のどれにも当てはまらない感情を思い出させてくれた。

 

だから私は、また来年も絶対にライブに行こうと思った。

 

ノンストップバス

まだ何にもできないけど、とりあえず足だけは止めないようにしている。というか今は、止まることができないでいる。

今まで依存してきたいろんなものがなくなってしまったとしても強く生きていけるくらい、頑張りたいと思っている。

 

尊敬できる人の種類が、昔とは少し変わってきた。

昔はとにかく、寡黙ながらに背中で見せてくれるような、苦しいところは一切見せずにただ結果だけは確実に残しているような人を尊敬していたし、憧れていた。

でも最近の私にとって魅力的に見える人はみんな、自分で道を切り開いているような、騒がしくも発信力のあるパワフルな人たちだ。

 

これから超新星のように暴れ回る仕事と、穏やかな生活を、私は両立できるだろうか。

昔好きだった人が目の前に現れたとして、私は今もその人に夢中になることができるんだろうか。

 

良くも悪くも、時間の経過が私を大人に近づけていくのを、日々感じている。

なんだか切ない気持ちがする。

5分16秒

会いたい、と思う。

仕事が忙しいようで、繁忙期が終わったら連絡するよと言われてからもう3週間がたった。

あと少し、あと少し待ったら電話をかけてみよう。でもしつこい女と思われたくないから、それまでどんなに会いたくても我慢するんだ。

もともと連絡がマメじゃない人だから、私は不安にならないように、入れ込みすぎないように気をつけている。

彼のことを一日中考えて壊れてしまわないように、自分の人生は彼がいなくても充実したものであれるようにと、頑張っている。

 

それでも時々、会いたい。今日は特に。

忙しい彼のために、ご飯を作って待っていたい。お風呂上がりには肩でも揉んで、夜には彼の寝息を、耳を澄ませて聞いていたい。

私の疲れは、またあとで考えればいいこと。

今はただ、眠たい目をこすって彼のことを考えている。

5分間の低い声を、もう忘れてしまった。

早く会えないかなあ。

彼も私のことを考えてくれているかなあ。

このまま消えてしまったら嫌だなあ。

会いたいなあ。