日記

毎日の喜怒哀楽と将来、恋愛。面と向かって言えないこと。

母の話

エヴァ見ると泣ける。

親からの愛情の受け方は、誰しもが持ってる弱い部分だと思うから。

 


母とはいろいろあった。

小学校、中学校、高校を通してずっとあまり仲が良くなかったし、本当に人として無理になったこともあった。

きっとたくさん傷付けてきたし、同じくらい傷付けられもした。

今でも、彼女が母親として良い母親だったとは到底思えないし、外で露呈する私自身の人としての欠陥が、母の影響だと感じることも時々ある。

ずっと母を憎んでいたし、気持ちが悪いと思っていた。母の「母親」としての言動は、きっと世間で言う毒親のそれだったんだと、大学に入ってから気付いた。

 


だけど、母と二人だけで暮らすようになったこの一年、なんだかとても上手くやれていて、逆に困惑してしまっている。

 


二人で暮らし始めて、なぜか母と私は「他人」になった。これまでは父と兄も含めた4人家族、その中の母と娘だった。

でも今は完全に他人。同じ家に住んでる他人。

母も私もそれぞれ別に食事をとるし、別の生活リズムで、独立して生活している。

洗濯こそ母がしてくれているが、あとの家事はお互い自分の領域に限ってそれぞれの責任でやっている。

 


二人暮らしになる少し前、私は母に初めて将来の話をした。将来どんなことがやりたいか、そのために何をする必要があるか、そしてそのために今私が何をしているか。

その話をしてから、母が私を一人の個人として認めてくれた気ようながする。

きっと私が、自分が思うより将来をちゃんと考えていたことに少し安心したんだと思う。

 


人に母の話をする時、私は決まって泣いてしまう。家族の話題だけは涙が抑えられない。

これまであまりにいろいろあったから。

母は私が一番頼りたかった人、一番甘えたかった人、一番愛されたかった人だったから。

 


長所も短所も含め、人の性格はきっと家庭環境によって育まれるものが大きい。

家族の縁は一生消えない。言われた言葉も、過去も変えられないし、親に受けた愛情の濃い薄いも、大人になった今さらどうすることもできない。

 


親との関係で足りなかったものを、男の人に求めてしまうところは少なからずあると思うし、それを指摘されることは、それが私自身人生の中で一番悩んだ点でもあるだけに、とてもつらくて苦しい。

 


私だけじゃなくて、きっと各家庭ごとに大小こそあれど問題はあるはずで、自分を構成する要素の大部分である家族との関係は、すごく大切なものなんだと思う。

 


今後母とどれだけ上手く付き合っていこうと、根底の部分にある過去の記憶や経験というものはどうにもならないものだ。

けれど、私にもいつか家庭を持つ日がくるのだとしたら、ちゃんと、できるかぎりちゃんとしたいし、がんばりたいし、

これまでの家庭環境を理由にして、自分のこれからのことを諦めてしまいたくないなとも思っている。