本心を人から見透かされていると、恥ずかしくって死にたくなる。
私の下心も思惑も、ぜんぶ浅はかでバレバレだった。
前にバイトの先輩から借りた小説の中の
「そのうち自分が思うほど利口じゃないことに気がつくさ。」
という台詞に、今とても深く共感している。
私は空っぽで薄っぺらい。
そんな私に寄ってくる人たちも、みんな空っぽで薄っぺらいのかもしれない。
好きな人に拒絶されると安心する。
その人は、私と違って空っぽでも薄っぺらくもない素敵な人なんだって思えるから。
自分の惨めさが際立って、より一層相手のキラキラが増す。
そうやって苦しさはいつも誰かを愛しく思う気持ちのそばにあって、やってらんないよなあ、もう、と思っている。